ストロークがある程度できる様になってきて、ダブルスのゲームもいろいろな人とできる様になってきた。

ところが、ゲームが始まると、リターンがうまくできない、ストロークも長く続かない、ボレーもミスが多い、チャンスボールが決められない、ということで悩んでいる人が初級、中級の中で結構たくさんいる。

なぜこうなるのか？

答えの一つは、それぞれの場面で構えができていないということです。

本章では、リターンについて解説しましょう。

１）突っ立っていませんか？なんとなく立っているだけではありませんか？
この場合は、相手がサーブしてからやっとリターンを打つ姿勢にはいることになっています。
少しサーブを左右にふられたら、いいリターンは返らず、何とか返球するのみということになります。

プロの試合を見てください。リターンの時は、ひざを曲げて、低い姿勢になって相手のサーブを待ちます。なんとなくテレビを見るだけでなく、ボールを待ち受けるプロの姿勢を観察してください。大変参考になります。

では、どうすればいいでしょうか？
答えは簡単です。
いいですか、ひざを曲げて、低い姿勢で、構えて！構えて！

２）手打ちになっていませんか？
この場合は、自分の意志とはかけ離れた、フワーとした球しか返っていないはずです。

なぜでしょう？
テニスというものは、体でボールを打つものです。肩や腰が入らなければ、いい球が打てません。
きっとあなたのリターンは、体がひらいたままで、肩や腰が入らずに打っているはずです。オープンスタンスでも、肩や腰が入れば問題ないのですが、少し高度な、敏捷な動きになるので、簡単にはいきません。

では、どうすればいいでしょうか？
答えは簡単です。
少しでも、足を踏み込んで打つことです。
右利きなら、リターンの時に左足を少しでもいいから踏み込んでください。
左利きなら、リターンの時に右足を少しでもいいから踏み込んでください。
踏み込むことによって、自然と肩や腰が入ります。大きく踏み込むほど、比例していい球が返ります。


リターンは、構えて！構えて！踏み込んで！
これで、どんな球でもすばらしいリターンができるでしょう！！